ぴっくあっぷガイドには掲載しきれなかった情報や制作裏話を毎月発信しています。
本誌とあわせてよろしくお願いしま〜す。

 

アイコン1 スペース 弥生時代の生活を体験!朝日遺跡ミュージアム
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参加者が自分で石を割って作る「石包丁」で稲刈り体験

今月の旅暦では東海地方最大の弥生集落「朝日遺跡」と古墳ツアーが魅力の「歴史の里しだみ古墳群」の2つの古代遺跡をご紹介しました。
どちらも資料館をただ見学するだけではなく、古代人の暮らしを体験したり、古墳の頂上に登ってみたりと、五感を使った体験が楽しめる施設。子どもから大人までそれぞれの興味に合わせた体験やツアーを選択できます。

朝日遺跡のある清須市は徳川家康の命により行われた清須から名古屋へ町まるごと引っ越した「清須越し」でも有名なところ。今は清洲ジャンクションの地中に眠る朝日遺跡は弥生時代には交易の拠点となり巨大な集落を形成しましたが、その後、稲作が普及するにつれてその場所を離れていきます。歴史上で二度までも町が形成された後に跡形もなくなるということを経験した興味深い歴史を持つ町でもあります。

朝日遺跡ミュージアムに展示された出土遺物は弥生人の美的センスや機能的な道具を作る高い技術を物語っています。今とほぼ形状が変わらない農耕機具を見ると、今の方が文化や技術が進んでいるとは一概に言えないような気さえしてきます。ぜひ自分の目で確かめてその素晴らしさを体感してください!

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めざせ!3分以内で完成!本物の「赤彩土器」そっくりに作られた土器パズル

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貝殻山貝塚では貝塚が露出した部分もそのままの状態で見学できます



アイコン1 スペース しだみ古墳群 大塚・大久手古墳群ツアー
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歴史の里しだみ古墳群の模型で解説

しだみ古墳群は名古屋市内で確認された約200基の古墳のうち、3分の1にあたる66基が集中するエリア。体感!しだみ古墳群ミュージアムが毎日無料開催する古墳ガイドツアーは、ボランティアガイドの解説を聞きながら古墳をめぐるスペシャルなツアー。わずか1時間で個人でまわると見逃しそうなスポットも丁寧に案内してくれるので、とても有意義な時間が過ごせます。

大塚・大久手古墳群コースはミュージアムの周辺をめぐる近場のコース。歴史の里のキャラクター「しだみこちゃん」のモデルになった巫女型埴輪が出土した西大久手古墳や、実際に古墳に使われていた石を一部に使って復元した志段味大塚古墳などさまざまな古墳をめぐります。
志段味大塚古墳の頂上に登ると庄内川や遠くの山々を見渡せ、権威を象徴するのにふさわしい場所であったことが実感できます。

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古墳ツアーのコース状にはスタンプやのぞき窓などさまざまな仕掛があります
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志段味大塚古墳の上にある木棺の模型


アイコン1 スペース しだみ古墳群 白鳥塚・東谷山白鳥古墳ツアー
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東谷山白鳥古墳に名古屋で唯一完全な形で残る横穴式石室

しだみ古墳群の古墳ガイドツアー、白鳥塚古墳・東谷山白鳥古墳コースはミュージアムからちょっと離れた2つの国指定史跡をめぐります。
白鳥塚古墳は墳丘の全長が約115mで、しだみ古墳群最大の前方後円墳。周辺から大量の石英が出土しており、遠くから眺めると古墳自体が白くキラキラと輝いて 見えたのではないかといわれています。

大和から尾張にかけて「白鳥」という地名の場所にはヤマトタケル伝説が多く残されています。この白鳥塚古墳にも足を負傷したヤマトタケルをこの地まで運んだという白鳥が葬られたという伝説があります。石英で白く輝く古墳にそんな伝説があったなんて古代ロマンを感じますね。

もうひとつの東谷山白鳥古墳は小さな円墳ですが、完全な形の横穴式石室を見ることができる貴重な場所。ここからは馬具や須恵器などが出土したそうです。
お時間のある方には東谷山にある古墳ツアー(事前予約制)もおすすめ。山の山頂から中腹にかけて前方後円墳や円墳の形跡が見られ、軽い山登りと古墳めぐりが同時に楽しめます。

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愛知県で3番目の大きさを誇る白鳥塚古墳。かつては白く輝く石英で覆われていました。

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体感!しだみ古墳群ミュージアムには全国の古墳・歴史にかんする資料も充実。自由に閲覧できます。